2024/02/09 10:00
アイアン&ワインが、2024年4月26日にリリースする通算7枚目となるアルバム『ライト・ヴァース』から「You Never Know」を先行公開した。
パンデミックが始まり、世界が閉ざされたとき、アイアン&ワインことサム・ビームの創作活動も停止した。その代わり、長い間感じたことのなかった家庭的な時間が生まれた。そこには多くの報酬があったが、音楽を作ることはそのひとつではなかった。「僕や僕の友人や家族のほとんどが、他の多くの人たちに比べれば比較的無傷でパンデミックを乗り切れたことは、恵まれていたと思うし、感謝している。僕が一番書きたくなかったのはCOVIDのことだったのに、ペンを持つたびに、その思いが片隅に残って端離れなかった。これは2年以上続いたんだ」とビームは当時を振り返る。
友人でありプロデューサーのマット・ロス・スパングと共にEP『Lori』のためにローリ・マッケンナの曲をレコーディングするため、米メンフィスでセッションを行ったことが、復帰への旅の始まりとなった。このカタルシスのような経験によって、ビームは音楽を作ることへの愛を取り戻し、やがて麻痺は治まり、歌詞を書き上げ、後に『ライト・ヴァース』となる作品のためにスタジオを予約するようになった。
本作は、エンジニア/ミキサーのデイヴ・ウェイと共に、米ローレル・キャニオンにある彼のスタジオ、Waystationでレコーディングされ(24人編成のオーケストラとの追加のセッションはスタジオ、Silent Zooでおこなわれた)、タイラー・チェスター、セバスチャン・スタインバーグ、デヴィッド・ガルザ、グリフィン・ゴールドスミス、ベス・グッドフェロー、カイル・クレーン、ポール・カートライトといった才能あるミュージシャンが参加した。そして、デュエット曲「All In Good Time」には、フィオナ・アップルがボーカルで参加した。
このアルバムはアイアン&ワインにとって最も遊び心のあるアルバムかもしれないが、このタイトルは、パンデミックの重苦しさと不安の後に、喜びとともに曲が生まれたことを反映しているとビームは言う。『ビースト・エピック』や『ウィード・ガーデン』といった最近のアルバムが、中年の弱さや傷つきといった不穏な空気を漂わせていたのに対し、『ライト・ヴァース』の曲はそれを受け入れて集中することに置き換えている。
◎リリース情報
アルバム『ライト・ヴァース』
2024/4/26 RELEASE
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【先ヨミ・デジタル】玉置浩二「ファンファーレ」ふたたびDLソング首位走行中 『ズートピア』主題歌シャキーラが上昇中
2
AI、新曲「Not So Different」&「ハピネス」アコースティックver.をパフォーマンス
3
「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」「一体どんな終幕を迎えることになるのか」「この脚本だと、演者の皆さんは大変だと思う」
4
back number「ヒロイン」が韓国で上昇中 韓国内における冬の名曲の仲間入りに
5
<インタビュー>HANA、「NON STOP」に込めた“止まらない”覚悟――【BMSG FES】に『紅白歌合戦』出場、怒涛のデビューイヤーを駆け抜けて
インタビュー・タイムマシン
注目の画像